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 後手番勝ち越しのニュース

 3,4日前のことですが、いつもニュースの情報源としてお世話になっているYAHOOを覗いてみてびっくり。将棋のニュースがトップページに掲載されてるじゃないですか!日本で一番見られているサイトですから、私と同じくご覧になった方も多いんじゃないでしょうか。表題は、「プロ将棋、後手勝率五割超える」。以下はその文面です。

 先手が有利とされる将棋だが、平成20年度の公式戦で初めて後手が勝ち越したことが31日、日本将棋連盟がまとめた「20年度公式棋戦の先手番と後手番の勝利局数」で分かった。それによると、今年3月30日現在で、全対局数2339局のうち、先手の勝利は1164局(勝率4割9分8厘)、後手の勝利は1175局(同5割2厘)だった。後手の勝ち越しは、データを取り始めた昭和42年度以降で初めて。「中飛車」や「4手目△3三角戦法」など後手番での工夫が理由の一つとされる。

 将棋のニュースがトップに来たことも驚きですが、その内容にもびっくり。てっきり時期的に棋王戦の結果速報かと思ったので予想外でした。(よく考えると棋王戦の結果だとトップにはならないかもしれませんね)我々アマチュアにとって、先後の差なんてほとんどあってないようなものとはいえ、興味深いニュースです。なにせ40年余りで初めてのケースですからね。へぇー。

 もともと最近のプロの将棋は「将棋は先手が有利」というコンセンサスがあって、その上で先手の利を減らす、あるいはあいまいにさせるという方針で後手番の序盤研究を推し進めていたはずなんですが、この一年はその努力が花開いた感じがありますね。ゴキゲン中飛車も一手損角換わり、あと33角戦法なんかは全て、乱戦含みの戦法ですね。つまり、後手番が先手の得を不明瞭にさせる意図で乱戦に持ち込む、というアプローチが功を奏しているのでしょう。それに加えて、矢倉も後手番が盛り返しているようですね。持ち時間の多い名人戦なんかではテニスに例えて「先手がサービスキープ」とか「後手番がブレーク」なんていうバカげた表現がなされたりして、ここ最近のプロ将棋は「先手有利」があまりにクローズアップされすぎていたと思うので個人的には悪くない傾向だと思います。

 まあ、さすがに将棋は先手が不利という結論はありえないと思いますが、これからも率の悪い戦形は後手が避けて、先後の差が縮まる傾向は続くと私は予想します。そうなると相掛かりがまっさきに消えるんじゃないかという仮説も立ちそうです。それと、このまま四間飛車が絶滅してしまうのかというのはアマチュアにとっては一大事でしょうね。今後の結果次第ですが、この後手番の逆襲がこの一年だけのイレギュラーなのか、それとも将棋界の新しい常識となるのか。いずれにせよ将棋の序盤戦法が転換期を迎えているのは確かなようです。(2009/04/05)


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